パルバティ・バウル

 

 

1976 年インドの西ベンガル州生まれ。小さい頃からインド古典音楽、舞踊を学ぶ。

16歳の時、女性のバウル、フルマラ・ダシに師事、のちにショナトン・ダス・バウル、さらにショシャンコ・ゴシャイに師事し、精神的な内面探求の道として、バウルの舞とうたを学んだ。1995 年以来、師匠に師事しながらインド各地、世界各国(アメリカ、フランス、イタリア、ハンガリー、中国、日本等40ヵ国以上で公演している。

現在世界的に最も知られているバウルという吟遊行者の一人であり、同時に卓越した演奏者、ストーリーテラー、そして画家でもある。一絃琴エクタラを右手で弾き、左手には腰に結わい付けた小鼓ドゥギを叩き、足首の鈴飾りヌプルでステップをとりながら舞い歌う。

近年最も尊敬されていたバウルの長老、故ショナトン・ダス・バウルと故ショシャンコ・ゴシャイのもとで数少ない弟子の一人として厳しい修行をへて、バウルの音楽と精神の次世代への継承を託されました。

現在、西ベンガル州のシャンティニケタンに、師匠の名を冠した「ショナトン・シッダ・ アシュラム」を開き、バウルの伝統を今に伝える活動を続けている。 


インドの吟遊行者 バウルとは?

 

インドの西ベンガル州およびバングラデシュの放浪の吟遊行者です。独特の哲学を反映したうたを歌い、舞い踊ります。その精神的な祖先は、8世紀の仏教遊行僧の詩集、「チャリャー・ギーティ(遊行者の歌)」にも認められ、仏教やイスラーム神秘主義、ヒンドゥーなど様々な伝統の影響を受けながら、どの宗派宗教にも属さず、師弟相伝で受け継がれてきました。アジア初のノーベル文学賞受賞者であるタゴールの詩に影響を与え、彼によって世界に紹介されました。

 2005年にユネスコの世界無形文化遺産に登録。

 

 

 

 

 

Woodcut image: ©︎Parvathy Baul, Ravi Gopalan Nair